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来春高卒者の求人状況 前年割れの見通し
企業に閉塞感 小口化の傾向

 来春高卒者への求人受付が、六月二十日から酒田、鶴岡両公共職業安定所で始まった。七月一日からは各高校での受付も始まり、就職希望者の受験先選びが本格化している。企業に景気の閉塞感が広がり、求人数は両職安とも前年より減る見通し。鶴岡職安管内では、前年に求人件数の半数を占めていた製造業が、三割まで落ち込んだ。職安は求人開拓に躍起になっている。(本誌取材班)

 

製造業が半分から3割に

 鶴岡職安では六月二十七日現在、受理した求人件数は前年同期の二十九件より微増したものの、求人数では同百十一人を下回った。一件当たりの求人が小口化する傾向が見られる。
 業種別では、前年同期の求人件数の約半分を占めた製造業が三割ほどに減り、逆に医療、介護関係の求人は前年より出足が良かった。
 一方、同職安管内の来春高卒者の求職動向調査によると、卒業予定者は千七百四十三人で前年比一・七%減。このうち職安の紹介による就職希望者は三〇・二%の五百二十七人で同二・九%減となった。内訳は県内希望者が三百七十一人、七〇・四%、県外希望者が百五十六人、二九・六%。
 希望職種は、生産工程・労務が百九十四人、三六・八%で最も多い。

世代交代で高校生採用も

 酒田職安では六月二十五日現在、十八件、四十三人の求人を受け付けた。初日の二十日だけで九件の申し込みがあり、出足は前年並み。ただし前年は三十八人の大口求人があり、六月末までの求人数が百十三人に上ったが、今年は大口が無く求人数は減る見込みだ。
 一方で団塊の世代に代わる人材を求める動きは続いている。アンケートの結果では「数年ぶりに高校生を採用したい」と考える企業が二十社近くに上った。職安の担当者は「企業は景気の閉塞感を感じているが、必要に迫られた部分が大きい」と分析する。
 同職安管内の来春高卒予定者千三百六十二人のうち、職安の紹介による就職希望者は四百六十七人で、前年とほぼ同じ。内訳は県内希望者が三百十八人、六八・一%、県外が百四十九人、三一・九%となった。

早い求人で地元就職増を

 両職安管内の求人は例年出足が鈍く、前倒し気味の県外求人に人材が流出しがちになる。さらに低賃金など、雇用条件が良くないこともあり、両職安とも地元定着率の県下ワースト3に入っている。
 酒田職安では「三者面談が行われる七月末までに、どれだけ求人が集まっているかが地元定着のポイント。企業は遅くとも七月中旬までに求人を出してほしい」と呼びかけている。

一般求人 正社員比率は最低

 一般求人の動きも停滞している。酒田職安管内の五月の有効求人倍率は〇・六二倍と、前月より〇・〇二ポイント低下した。前年同期と比べても〇・〇一ポイントの下落。県内の八職安の中では、新庄の〇・四二倍の次に低い。
 求人、求職者ともに前年同期より減ったが、特に求人の減少率が大きい。新規求人は前年同期比一二・四%減の八百十五人となった。反面、新規求人のうちパートタイムは、前年同期比で二〇・〇%増えている。
 新規求人に占める正社員の割合は、平成二十年三月には三〇・七%と県内最下位に落ち込んでいる。有効求人倍率が県内最下位だった新庄の同四四・〇%をも下回った。
 鶴岡職安の五月末現在の有効求人倍率は〇・七四倍。前月より〇・〇二ポイント上がったが、前年同期比では〇・〇二ポイント下がった。新規求人が前年同期比一二・〇%減の六百四十四人になったことが影響した。


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