郷土の未来をつくるコミュニティペーパー(山形県庄内地方の地域新聞)
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夏の甲子園山形大会12日開幕
庄内の出場11チーム紹介㊦

 第100回全国高等学校野球選手権山形大会が12日に開幕し、25日まで熱戦を繰り広げる。前号に続き庄内のチームを紹介する。文中敬称略。掲載順不同。また酒田南を主戦投手として甲子園初出場に導いた、現山形テレビ高校野球解説者の佐藤亘氏に展望を聞いた。

組み合わせ

鶴岡工業高校 攻守にバランス 一戦必勝

 攻守のバランスが取れたチームに仕上がり、5年ぶりに春季県大会へ出場した。鈴木駿主将(3年)、佐藤泰成副主将(同)、遠藤正裕副主将(同)の3人が部員を引っ張る。連携の取れた守備は、遊撃手の鈴木主将と左翼手の遠藤が要。投手陣は、鋭いフォークを持つ主戦の佐藤泰成と、右横手投げの石川竜二(同)が柱。攻撃では、場面ごとに内野安打や犠打を絡め、つないで得点する。鈴木主将は「甲子園を目指して一戦必勝。皆がチームのことを考えて戦っていけば結果もついてくる」と抱負を語る。


酒田西高校 一戦一戦楽しみながら

 今年のテーマは「エンジョイベースボール」。練習から試合まで全てを楽しむように心掛けている。全員がさまざまな守備位置で練習し、どこに穴が開いてもカバーできるようにしている。投手陣は、コントロールが良い後藤佑(2年)、主戦で一塁手の井上善喬(3年)、右翼手も兼ねる高橋海渡(同)の3人が中心。攻撃では、長打力のある池内日南(同)が起点になり、一戦一戦を勝ち抜く。松田希望主将(同)は「選手とマネージャーの20人全員で、楽しみながら戦っていきたい」と話した。


鶴岡中央高校 磨いた打撃で初戦突破

 徹底した体力作りと打ち込みで打撃を磨いてきた。チームの要は主戦で4番の渡辺海湊(3年)。制球力抜群のスライダーが決め球で、打撃でもチーム一の長打力を誇る。高い打率の3番・冨樫義光(同)と、分析力に優れた5番・五十嵐翔汰(同)が前後を固める。課題の守備では、エラーが減るように声を掛け合いながら連携していく。部員が昨年の倍になり、チームに活気が出ている。渡会聡監督は「次につながるプレーを意識し、抜群のチームワークで初戦をものにする」と意気込む。


庄内総合高校 守りからリズム作り1勝を

 3年生4人を中心にまとまった守りのチーム。野球部員がそろい、細かい戦術ができるようになった。悲願の公式戦1勝を目指す。投手は変化球で打たせて取る金子春希(3年)、切れの良い変化球が持ち味の佐藤悠大(2年)の二枚看板。主将の荘司大輔捕手(3年)と三塁手・石川夢来(同)ら内野が連携して、打者ごとにシフトを敷く。外野も堅く、守りからリズムを作る。打撃では左翼手・中島海光(同)、足も速い石川ら長打力のある中軸が得点源。下位打線が打てばチャンスが広がる。


鶴岡工業高等専門学校 中粘りの野球でベスト8を

 粘り勝つ野球がモットー。投手陣は、角度のあるストレートが魅力の難波太一(3年)、運動能力の高い阿部悌也(2年)、制球力があり変化球で打ち取る島田拓夢(同)の3人が先発できる。攻撃では、パワーのある難波と澁谷伊吹(3年)の主軸2人の前に、走者をためられるかが勝敗を左右する。春先から徐々に状態は上がってきている。1戦ずつを大切にし、過去最高のベスト8を目指す。橋間一彦監督は「2年生がチームに勢いを付けている。本番までの伸びしろに期待している」と話す。

大会展望 高まる庄内11校への期待
酒田南高校野球部OB 山形テレビ高校野球解説者 佐藤亘氏

 今回は第100回の記念大会。各校の力が例年以上に拮抗し、選手たちの士気も高いことから、どこが頂点に立ってもおかしくない激戦が予想される。優勝候補を挙げれば、春の県大会を制した第1シードの羽黒、準優勝した第2シードの山形中央、3位に食い込んだ第3シードの山形城北、春の選抜大会に出場した第6シードの日大山形が有力。昨秋の県大会で優勝した第5シードの酒田南、春の県大会で躍進した第4シードの創学館、ノーシードだが夏に照準を合わせてくる鶴岡東も十分優勝を狙える。
 羽黒は投打にバランスの取れたチーム。タイプの異なる3人の投手を擁し、投手力は安定している。特に主戦の佐藤幸弥はプロ注目の本格派右腕。初戦を大事に戦い、その後に控える有力校との対戦に備えたい。
 酒田南は総合力の高いチーム。春の県大会欠場の影響は大きいが、主戦の阿部雄大と中軸を打つ伊藤海斗がチームをけん引できるかが浮沈の鍵を握る。初戦に勝って波に乗りたい。
 酒田光陵は投打にまとまりがあり、上位に食い込む力は十分。主戦の佐藤大心と阿蘇聖貴を擁する投手力は充実し、打線も力強い。準々決勝で羽黒との対戦が濃厚。ここを乗り越え勢いをつけたい。
 鶴岡東は投打にバランスが取れ、永田浩暉をはじめ選手個々の能力も高く、上位進出を十分狙える。3回戦で日大山形との対戦が見込まれる。先制して試合を優位に進めたい。
 酒田東は守りからリズムを作るチーム。主戦の齋藤駿介と捕手の石黒投汰を中心に、堅守が光る。勝ち上がれば2回戦は山形城北戦。持ち前の足を絡めた攻撃で相手のペースを乱したい。
 鶴岡工業は攻守にまとまりがある。特に主戦の佐藤泰成と石川竜二が柱となる投手力は安定感があり、守りも堅い。勝ち上がれば2回戦は日大山形と対戦する。主導権を握るためにも先制したい。
 鶴岡南は攻守に安定感があり、総合力も高い。打線は中軸に長打力があり、主戦の佐藤孝祐は制球力がある。初戦は先制して相手の焦りを誘う展開に持ち込みたい。
 酒田西は投打にバランスが取れている。投手3人を中心に守りを固め、攻撃では池内日南に長打力がある。初戦は躍進著しい九里学園。先制して相手のリズムを乱し、主導権を握りたい。
 鶴岡中央は攻撃力があり、チームに勢いがある。特に主戦で中軸に座る渡辺海湊、冨樫義光、五十嵐翔汰は力がある。2回戦は創学館。接戦に持ち込み、強豪校に一泡吹かせたい。
 鶴岡高専は粘り強いチーム。特に難波太一、阿部悌也、島田拓夢の3人を擁する投手陣は安定感があり、充実している。初戦の相手は古豪の山形東。ここを突破して波に乗り、酒田南との対戦に臨みたい。
 庄内総合は守りからリズムを作っていくチーム。投手力は金子春希、佐藤悠大の2人が成長し、守りも安定感が増した。初戦の相手は米沢商業。投手陣が踏ん張り、接戦に持ち込みたい。


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