郷土の未来をつくるコミュニティペーパー(山形県庄内地方の地域新聞)
Community News Web Site
郷土の未来をつくるコミュニティペーパー(山形県庄内地方の地域新聞)
Community News Web Site
全文掲載

鶴岡市議選10月5日投票
現職20人、新人20人が出馬へ
告示まで1週間、前哨戦激しく

 任期満了に伴う10月5日投開票の鶴岡市議会議員選挙(定数28)は、9月28日の告示日まで1週間余りに迫り、現職20人、新人20人の計40人が立候補の意向を示している。候補者数は新市合併後2回目の2009年10月に行われた市議選(定数34)の40人と並んで過去最多となり、大乱戦となることが予想される。各立候補予定者は臨戦態勢を整えて激しい前哨戦を繰り広げている。9月1日現在の有権者数は前回選挙時より5667人少ない9万9753人。文中敬称略。(編集部次長・土田哲史)

新人は男性14人、女性6人

 現市議は、23年4月の県議選出馬のため2人が辞職しているため、欠員2人の26人。26人のうち、自民党系の市議会最大会派・創政クラブの渋谷耕一(前回得票2973票、以下同様)、佐藤博幸(1596票)、本間正芳(1489票)、公明党の秋葉雄(2183票)、富樫正毅(1792票)、保守系会派・リベラルの本間信一(1613票)の計6人が勇退を決めた。
 このうち本間正、秋葉、富樫は後継を立てた。渋谷の地元松根では新人が名乗りを上げた。本間信が勇退する羽黒地域は立候補予定者が現職1人となり、藤島、櫛引両地域を地盤とする候補が食い込みをうかがう。
 立候補を予定する現職を会派別に見ると、創政クラブが3人減の6人、公明党が2人減の1人、リベラルが1人減の1人となる。共産党市議団の4人、市民の声・鶴岡、SDGS鶴ケ岡、市民フォーラム、希望のつどいの各2人は変わらない。
 新人は女性6人、男性14人。女性は元会社員の安島朋子、書店事務の阿部恩、会社役員の伊藤麻衣子、公明党公認で主婦の今野祥子、歯科医院事務の清野康子、呉服販売会社取締役の松田博美。
 男性は個人事業主の阿部翔馬、元高校教師の五十嵐一明、公明党公認で元会社員の大野誠一、婦人服店経営の岡崎克己、会社員の金内理、元鶴岡市職員の北山武徳、前回選に出馬した元全農山形職員の佐藤友哉、元庄内たがわ農協理事の鈴木聡、農業の鈴木俊将、参政党支持でパーソナルトレーナーの髙橋悟郎、元自治会事務局長の竹内秀一、NPO法人職員の冨樫繁朋、元会社員の三原大輔、NPO法人副理事長の渡部智也。

旧市市街地は29人が予定

表
拡大表示

 立候補予定者を地域別に見ると、大票田の旧鶴岡市地域(9月1日現在の有権者数7万2208人)では、現職14人、新人15人の計29人が立候補を予定している。
 同地域市街地の朝暘第一小学区では、市民フォーラムの工藤博(1492票)と共産党市議団の長谷川剛(1771票)の現職2人に、参政党支持の髙橋悟郎と、鶴岡市教育委員などを務めた清野康子の新人2人が、しのぎを削っている。
 同二小学区では、公明党の秋葉雄の後継で元鶴岡市農協職員の今野祥子、鶴岡銀座商店街関係者が支援する松田博美、山王商店街に店舗を構える岡崎克己、温海地域にも地盤を持つ冨樫繁朋が出馬する。勇退する佐藤博幸の票の行方も注目される。
 同三小学区は、現職2人と新人5人が出馬する再激戦区。現職はSDGS鶴ケ岡の田中宏(2505票)と南波純(1807票)が議席確保に懸命。富樫正毅の後継・大野誠一と、本間正芳の後継・三原大輔、連合山形が支援する阿部恩、前回出馬の佐藤友哉、ショウナイ政経塾1期生の安島朋子が激しく競り合う。
 同四小学区では、現職の共産党市議団・坂本昌栄(2029票)のみ出馬表明。
 同五小学区では、前回トップ当選した希望のつどいの中沢深雪(4285票)、市民の声の遠藤初子(2254票)、創政クラブの佐藤昌哉(1929票)の現職のみが出馬の意向。
 同六小学区は、市民の声の草島進一(2044票)と若手新人の阿部翔馬。
 旧鶴岡市郊外地域では、現職5人と新人3人が出馬する意向。
 現職では、黄金小学区でリベラルの阿部寛(2121票)が農村票を固める。大泉小学区では佐藤久樹(2693)が地元を中心に固める。大山小学区では、前回2位当選した希望のつどいの佐藤麻里(3439票)と、共産党市議団の菅井巌(2382票)が大山地区で支持を集め、創政クラブの尾形昌彦(2602票)が地元の加茂地区を中心に幅広く浸透する。
 新人では、京田小学区から県総合政策審議会委員などを務めた伊藤麻衣子と、元鶴岡青年会議所理事長の鈴木俊将が出馬し、豊浦小学区から県議選に出馬した石塚慶(2877票)の後継で、三瀬自治会関係者が支援する竹内秀一が出馬する。

旧町では新人同士の戦いも

 旧町村の藤島地域(9月1日現在の有権者数7710人)では、創政クラブの小野由夫(1861票)、公明党の黒井浩之(2534票)、共産党市議団の加藤鑛一(1842票)のベテランに、元鶴岡市職員で新人の北山武徳が挑む。
 櫛引地域(同5449人)では、勇退する渋谷の地元から鈴木聡が出馬し、高校の教員を38年間務めた五十嵐一明、元県建設業協会青年部会長の金内理の新人3人がしのぎを削る。
 朝日地域(同2897人)は前回空白域だったが、元庄内たがわ農協職員で新人の渡部智也が立候補を表明した。
 温海地域(同5327人)は、創政クラブの本間新兵衛(3323票)と五十嵐一彦(1670票)が手堅くまとめる。
 羽黒地域(同6162人)は、リベラルの本間信一が勇退し、市民フォーラムの石井清則(2793票)のみとなった。
 今回の立候補予定者は最高齢78歳、最年少32歳で平均年齢54・8歳。現職の平均年齢は60・1歳、新人の平均年齢は49・5歳。年代別では30歳代5人、40歳代8人、50歳代11人、60歳代13人、70歳代3人。
 鶴岡市議選の投票率は、新市合併後初めての2005年72・42%、09年73・85%、市長選が無投票となった13年62・13%、17年63・84%、21年65・70%と、7割台前半から6割台前半に落ち込んでいる。


鶴岡市議選立候補予定者と重視する政策


トップへ戻る